一日一ぽち

眞田ブログリング


2009-01-04 (Sun)

NHK大河ドラマ『天地人』:第01回 「五歳の家臣」 (01月04日放送分)

大河ドラマ天地人
NHK 天地人 新潟放送局公式サイト

評価:

取り敢えず観てみました。『必殺仕事人』とカブるハードスケジュールにて ノッケから大遅刻なレビュー也。

「取り敢えず」な割にはなかなか好印象な初回だった。努めても努めても どうしても原作を手に取る気になれず 昨年一杯を結局ノータッチで過ごしてしまったのだけれど 作品に関する前知識の全く無いままに一映像作品として鑑賞する というのも 僕のような小五月蠅い野郎には 寧ろ有益かも知れぬ。
けれどその「なかなかの好印象」が殆ど いずれ用無しになってしまうだろう役どころ達によりもたらされたもの という点が惜しい。樋口与六役:加藤清史郎クンはとても自然で 彼の演技だけで☆5つあげても佳いかな と思うほど。後の直江兼続という俊英の 青写真たり得る導入部に仕上がったと思う。父母の誠実な人となりに始まり 仙桃院の思慮 謙信の信念 和尚の真理 景勝の実直――此だけ揃って居れば俊英に育たない訳がない とでもいうような環境が設定されてあったが 直江山城を劉備における諸葛亮に準えるのは流石にゆき過ぎだろう(笑)。それ:今孔明は(竹中)重治殿の特許ということで ひとつ。
阿部寛クンの上杉輝虎もかなり宜しくはあった。ちょっと他では見ないような謙信像は結構なインパクトで 一昨年の只ひたすらに華美な像と較べると 同じTV局でも創りが違うという 創作意欲という意味で評価出来ると思う。が どう観てもアレは織田信長だろう。本人も毘沙門天の化身ではなく第六天魔王なつもりなんぢゃないのか と想うくらい信長然として似合い しかも見目も麗しい。今年も隣で御相伴 になるらしい母者とヤンヤヤンヤして居たら 本物(吉川晃司クン)が出て来て騒ぎの収拾がつかなくなった(笑)。吉川クンも決して悪くはない(けれど本人が自覚する通り サングラスは取るべきではない)が あの阿部クンを見せられた後ではなぁ……。うーん どうせなら阿部クンを信長役に 吉川クンは景勝公へ スウィッチしたら如何か:僕であればそうする。

さて 今年は出来るだけ役者への個人攻撃は差し控えたく 故に第一夜の今回もその辺りの感想は総評するだけに留めたい:
折角清史郎クンの名演と 作品の創作センスにより 兼続――と又景勝公――の一本気な処 義に篤く反骨精神に富んで 名声・権力・金銭には決して自ら屈しようとしない処 土と土を耕す人々を心から愛おしむ処 が佳く描かれているのに 冒頭:成人後の彼らにはそういった資質が垣間見られなかった。越後の長く厳しい冬や 日本海の荒々しい海風や 上杉謙信という巨大カリスマにより培われたであろう処の 芯から滲み出る強靱さ 凛としたもの 叡智――そういったものが。江戸の邸宅でのうのうと喰らい あらゆる面で肥えて育った坊ちゃん みたいな眺めだった。
他配役全般に共通して指摘したいのは たとえば 猿面や屈強な体躯や端麗な容姿 というのを 只拾って来てカメラ前に揃えるだけでは駄目なのだ ということ。加藤武氏に美事な喝を入れさせる そういう仕事もちゃんと出来るのだから 隅々まで澄んだ精神で臨んで頂きたい。

作品そのものの出来については 前述通り 佳い印象である。景勝公が後の養父に対して殺意を抱いていた というのは 不勉強な僕には初めての解釈であったり いきなり宇佐美殿の無理心中から明けたり……と 信長チックな謙信像に併せ 大いに意表も衝かれた。まだまだ創作色の強い導入部ではあるけれども 先ずは滑り出し好調という処か。でもそれは 一昨年に同じだ。回を重ねる毎にテンションが下がるような 確信に近い予感があるにはある。が何れにせよ 今回は我らが眞田を出汁に使われている。いっそどう使うのか観届けてくれよう と今夜は想う。

最後に一つ:宇津井健→西岡徳馬→宍戸錠。NHKの直江景綱観って 一体どうなってるんだ?

Theme : 天地人  >> テレビ・ラジオ

Tag : 
大河ドラマ
天地人
直江兼続

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